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キリン、サントリーとの経営統合交渉が破談…。 [経済・産業・企業]


2月8日、キリンホールディングス(Kirin Holdings)はサントリーホールディングス(Suntory Holdings)との経営統合の交渉を打ち切った、と発表しました。

今後成長が見込まれるアジア市場を睨んで、国内食品最大手と2位の両社による最強の"日本代表"となるべく統合の方策を探ったようですが、無理だったようです。

対等な統合を目指していたようですが、主導権を握るべく両社がお互い譲れない点が多かったということです。

然もありなん…、です。

三菱系上場企業として100年以上の歴史があるキリンHDと創業一家に率いられた健全なる非上場企業サントリーという同一業界の"水平統合"が実現するとは最初から有り得ないし、仮に統合しても遠からず破談する、と感じていました。

大雑把なツカミとして、

キリンHDサイドから見れば三菱グループがサントリーを仕切るのか、
サントリー創業家が拒否権を保持しながらキリンHDをレバリッジ支配するのか、

という闘いがあったのでしょう。

また統合後、IRに長ずる上場企業キリンHDサイドが"あのサントリーを実質的上場させました!"とアピールすることは容易に予想できました。

一方、サントリーサイドも筆頭株主かつ拒否権を維持できれば、キリンHDサイドを実質支配できるようになります。

しかしその場合、将来にさらなる大型買収や統合のための株式交換、大規模増資が必要になっても持ち株比率が下がってしまうサントリー創業家は決して賛同しないので、機動的なファイナンスは期待できません。

またキリンHDサイドの真の狙いは、サントリーの資産をベースにした大型買収を仕掛けて規模の拡大を図るのと同時にサントリー創業家の影響力を低下させることにあるハズです。

煎じ詰めれば、サラリーマン(=キリンHD) VS オーナーシップ(=サントリー)の構図にも見えます。

その意味では、サントリー創業家の経済合理性に適う統合案としてまとまるかどうかが最大のポイントだったことでしょう。

などなど考えれば、統合破談は仕方が無いと思います。

残念ながら、最強"日本代表"は日の目を見ることは無かったですが、共に日本を代表する企業としてアジアでガンバッテ欲しいです。

"遊び心"のある商品は、上場企業キリンHDでは決して手を出せない分野だと思います。

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