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米アマゾンと米出版大手マクミラン、電子書籍の販売価格で対立…。 [デジタルコンテンツ]


米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)と米出版大手マクミラン(Macmillan)が、アマゾンの電子書籍端末「キンドル(Kindle)」向けの電子書籍で真っ向から対立している、と伝えられています。

米国の6大出版社の一つマクミランがキンドル向け電子書籍の値上げを求めたことを受けて、アマゾンは週末にかけて、マクミランの電子書籍と印刷版の両方の取り扱いを一時的に中止したとのことです。

マクミラン側の狙いは、Amazonの電子書籍販売モデルの"異常性"を是正し、書籍市場を長期的に活性化することにあるようです。

「Amazonの電子書籍販売モデル」
●現在
+販売  9.99ドル
-仕入 10.00ドル以上(印刷版の50%)
=利益 -0.01ドル以下

2年前に初代キンドルを発売以降、Amazonが電子書籍市場を独占していたため、出版社に販売条件を指示する「価格決定権保持者」という極めて優位な立場でした。

顧客獲得のために上記の様な「赤字モデル」を実施していた結果、市場占率約70%近くまで伸ばしました。

そして、Xmasシーズンには電子版の売上が印刷版を追い越す"快挙"を成し遂げました。

かつて書籍通販(小物安価通販)を黒字化させた成功体験に基づき、規模のメリットを追求した結果であると容易に想像できます。

しかし、書店大手バーンズ&ノーブル(Barnes&Noble)が独自で電子書籍端末「Nook(ヌック)」を販売、アップル(Apple)がタブレット型PC「iPad(アイパッド)」を発表し、次々にライバルが新参入に名乗りを上げました。

こういう状況では、出版社はAmazonの言いなりに安売りする必要はなくなり、高く買うところに売ることが出来ます。

そこで、3月以降の値上げの見込みです。

●今後
+販売 12.99ドル~14.99ドル
-仕入 10.00ドル以上(印刷版の50%)
=利益 +2.01ドル~4.99ドル
 利益率15.5%~33.3%

これにより、Amazonの異常な市場独占プロモーションはスローダウンして、"健全化"に向かわざるを得ないようです。

Amazonにこれ以上市場独占されるとなれば、次に"新たな不均衡"が発生するのは明白です。

値上げは顧客にも一時的に影響はありますが、次の値下げ競争が始まる直前準備だと思えば、納得も出来ます。

健全な競争は、消費者のメリットになるのは電子書籍でも同様です。

「キンドルの衝撃」
By 石川幸憲(著) 出版社: 毎日新聞社 (2010/1/30)




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