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エジプトで最大級デモ、グーグル幹部も再参加…。 [海外_社会_ETC]



2011年02月08日、ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領の退陣を求めるデモが続くエジプトで首都カイロ(Cairo)や国内各地での参加者がデモ開始以来最大規模となりました。

カイロのタハリール広場(Tahrir Square)でのデモには、グーグル(Google)の幹部ワエル・ゴニム(Wael Ghoneim)氏も参加した模様です。

今年に入って、イスラム諸国で起きている民衆の反政府運動は、「イスラム革命」と呼ばれる程の勢いがあります。

爆発的な民衆のパワーを更に加速させているのが、フェイスブックやツイッターなどSNSやマイクロブログサービスです。

2009年のイラン大統領選後の混乱の際、ツイッターが情報伝達ツールとして一躍注目を浴び、その後世界的に爆発的な拡大をする大きなキッカケになったのは記憶に新しいところです。

そして2011年、「イスラム革命」の裏の主役は「フェイスブック」と言われています。

振り返れば4~5年前、インターネットサービスの主役はグーグルでした。

しかし検索エンジンは、リアルな現場からの情報伝達ツールとしては全く不向きです。

それに比して、SNSやマイクロブログサービスのスピード感は、ユーザー全員を即ジャーナリストになれるという画期的なものです。

グーグルは静動型・平時型メディアの枠に収まったままであり、SNSやマイクロブログサービスは新時代の活動型・現場型メディアであり、混乱・混沌の状況の中でその真価を最大限に発揮するということがハッキリしたと感じました。

グーグルもこの埋め難い差異を痛感しているので、リアルタイム検索でツイッターのツイートを掻き集めています。

天下のグーグルとしては、それ自体は雑作も無く難しいことではないのでしょう。

しかし今回のエジプトの反体制デモの場合は、グーグルの“脱線社員”が大活躍しちゃっています。

グーグル中東・北アフリカの地域幹部ワエル・ゴニム氏は、グーグル在籍のままデモに参加してエジプト当局に拘束された人物です。

ゴニム氏は、釈放後もフェースブックを通じて反体制派にデモを呼びかけ、中心的役割を演じています。

インターネットサービス自体は、脇役に追いやられたカタチのグーグルですが、その幹部社員が他社SNSを使って、注目を集めている様相には何やら違和感があります。

苦肉の策としてグーグルが生身のPR作戦を展開しているのか?と訝ってしまいます。

グーグルは、ゴニム氏の活動を放置・放任し続けるのか?何らかの指導によって処分・制限を加えるのか?それとも最悪の場合、解雇してしまうのか?

等々イロイロと考えてしまいますが、コメントが流れてこないので全く不明です。

一番分り易いのは、有給休暇は残っているのか?ですが(笑)…。

何れにしても、ジンワリと物価にも影響が出ているので、「イスラム革命」の動向がこのまま収束して欲しい気もしますが、果たして…。

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