米ウォールストリート・ジャーナル紙、アップルiPadでの購読料を発表。 [デジタルコンテンツ]
メディア大手ニューズ・コープ(News Corp.)傘下のウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal、WSJ)がアップル(Apple)のタブレットPC「iPad(アイパッド)」へのWSJ電子版を月額17.99ドル(約1700円)にすると発表しました。
一方、アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)の電子書籍端末「キンドル(Kindle)」では月額14.99ドル(約1400円)で配信するようです。
WSJ・電子版 | 月額 |
Apple 「iPad(アイパッド)」向け |
17.99ドル (約1700円) |
Amazon.com 「キンドル(Kindle)」向け |
14.99ドル (約1400円) |
差額 | 3.00ドル (約300円) |
アマゾン向けの方がアップル向けよりも3.00ドルも安いです。
これだけを見たら、一般ユーザーはKindleからWSJを購読します。
明らかに差別化戦略があるのでアレコレと考えてみました。
この差額3.00ドルは誰が仕掛けたのか?は、シンプルに3パターンあると思います。
【A】卸値が一律同額で、アップルが割増する超強気戦略
デバイス | WSJ 卸値? |
WSJ 推奨? |
割増or 値引 |
【月額】 | 粗利益 | 粗利率 |
Apple 「iPad」向け |
10.00 | 14.99 | +3.00 | 17.99 | 7.99 | 44.4% |
Amazon.com 「Kindle」向け |
10.00 | 14.99 | 0.00 | 14.99 | 4.99 | 33.3% |
【B】卸値が一律同額で、アマゾンが独自割引する低価格戦略
デバイス | WSJ 卸値? |
WSJ 推奨? |
割増or 値引 |
【月額】 | 粗利益 | 粗利率 |
Apple 「iPad」向け |
10.00 | 17.99 | 0.00 | 17.99 | 7.99 | 44.4% |
Amazon.com 「Kindle」向け |
10.00 | 17.99 | -3.00 | 14.99 | 4.99 | 33.3% |
【C】WSJがアマゾン支援のため卸値・月額を調整する提携重視戦略
デバイス | WSJ 卸値? |
WSJ 推奨? |
割増or 値引 |
【月額】 | 粗利益 | 粗利率 |
Apple 「iPad」向け |
13.00 | 17.99 | 0.00 | 17.99 | 4.99 | 27.7% |
Amazon.com 「Kindle」向け |
10.00 | 14.99 | 0.00 | 14.99 | 4.99 | 33.3% |
アップルが電子書籍分野で高飛車な戦略に出るパターン【A】は現時点では余り考え難いです。
アマゾンは電子書籍市場では過半数を占める最大手ですが、プロモーションのために既にディスカウントを実施していました。
2010-02-02「米アマゾンと米出版大手マクミラン、電子書籍の販売価格で対立…。」
アマゾンは生き残りをかけた最重要ポイントとして、思い切ったディスカウントに踏み込んだと思います。
WSJもアップル優勢・アマゾン劣勢を見越して、先々の競争市場を維持するためにも、アマゾンを支援する意味でアップルに少々高い卸値を設定した可能性もあります。
などをイロイロと考えると可能性ミックスとしては、
パターン 【A】:【B】:【C】=0:90:10 と睨みますが、真相は如何に?…。
加えて、Kindleはモノクロディスプレイですが、iPadはカラーなのでデータ量が割増しになったから?と思う点もあります。
さて、iPadは4月3日に全米で発売される予定ですが、iPadの予約は順調とも伝えられています。
当初、iPadは快走するのは確実ですが、コンテンツ販売の面ではまだ勝者が誰になるかは全く分りません。
米国内ユーザーがどのような選択をするのかは、日本の電子書籍市場にも大きな影響を及ぼします。
因みに日本経済新聞の電子版がスタートしました。
日経新聞 | 月額 |
宅配版 朝・夕刊セット | 4383円 |
電子版 | 4000円 |
宅配版 + 電子版セット(1000円) | 5383円 |
現時点では、電子版の価格面でのメリットはほとんどありませんが、今後大きく変わる可能性が高いです。
日本は米国の動きを見て決めるというだけで良いのか?と思いますが…。
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