トヨタ、「ブレーキ優先」機能を全モデルに導入…。 [自動車・バイク・乗り物]
2月17日、トヨタ自動車(Toyota Motor)・豊田章男(Akio Toyoda)社長は、アクセルとブレーキが同時に踏み込まれた際にブレーキが優先される機能「ブレーキ・オーバーライドシステム(Brake Override System)」を今後世界で生産される全モデルに順次導入することを発表しました。
また豊田社長が率いる品質改善に向けた部門を新設し、迅速に対応する体制を構築することも明言しました。
トヨタ自動車のプレスリリースの概要は、
1.国内リコールの進捗状況
・SAI、レクサスHS250h
2.電子スロットル制御の安全性について
・外部の調査機関に実証検査を委託中。
3.品質向上活動の具体的展開
・新ポスト「チーフ・クオリティ・オフィサー(Chief Quality Officer)」を任命して「グローバル品質特別委員会」を構成。
・「ブレーキ・オーバーライドシステム」を今後世界で生産する全モデルに導入。
トヨタは、アクセルやブレーキの問題で数百万台規模のリコールをしたことにより、早急に体制を再構築しなければならないという超難題に取り組んでいます。
米国における苛烈な"トヨタバッシング"は、政治問題にも発展しそうな気配もあります。
トヨタにはこの試練を乗り越えることを通じて、更なるレベルアップを目指して欲しいと思います。
しかし、一連の常軌を逸した(?)と思えるトヨタ1社への集中攻撃は、いずれビッグ3他のメーカーに対して飛び火することは容易に予想できます。
一方、エコカーブームに乗るカタチで雨後の竹の子の如く発生している新規参入組のベンチャー電気自動車メーカーの経営陣の目には"トヨタバッシング"はどのように映ったでしょうか。
トヨタの安全性をもってしてもこんなにも責められてしまう…、と恐怖に慄いているでしょう。
今回のバッシングを自動車業界全体の教訓にすれば、品質・安全性がレベルアップしてユーザーの利益に繋がります。
しかし、自動車業界にはかつてない程の新規者が立ち上がっている状況を考えれば、広義では"新参者潰し"のために米国は安全基準のハードルを数段高くしたとも言えます。
過去にもビッグ3による"新参者潰し"があったことを思い出しました。
40年代のアメリカ自動車産業界に対して、たった1人で挑んだ男プレストン・タッカーの夢をルーカス&コッポラが描いた佳作です。
『TUCKER・タッカー』
製作総指揮:ジョージ・ルーカス 監督:フランシス・F・コッポラ
ジェフ・ブリッジス, ジョアン・アレンマーテイン・ランドウ, デイーン・ストックウエル, ロイド・ブリッジス
『Tucker』 [VHS] [Import] (1988)
出演: Jeff Bridges, Joan Allen 監督: Francis Ford Coppola 製作者: Fred Fuchs, Fred Roos, George Lucas, Teri Fettis-D'Ovidio
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